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皮膚老化の7割は光老化

お年寄りの顔にはシミやシワが多く見られます。これは年齢を重ねただけで起こったものではありません。実際お年寄りでも日光を浴びない太股の内側などは色が白く柔らかで、細かいシワはあるものの深いシワはありません。通常の老化は年齢と共に身体の生理的機能が損なわれていくことですが、

光老化は慢性の紫外線傷害です。これは加齢によって起こる老化とは質的に違う変化で、加齢による老化に上乗せの形で起こります。

 

一番大きな違いは加齢による老化では皮膚の厚さや色が薄くなる方向に向かいますが、光老化は紫外線に対する防御反応として、皮膚は厚くゴワゴワになり、色も濃くなります。それがシミ、シワとなって現れます。

 

光老化で特徴的なことは真皮にあって皮膚の張りを保つ弾性線維が破壊され、団子状態になる光線性弾性線維症という変化が起こることです。

年齢を重ねただけではこの変化は起こりません。弾性線維が機能しなくなるため皮膚の張りが無くなり、シワや、たるみができます。

 

光老化は普通の老化とは異なる変化であり、その気になれば予防可能なものです。また光線防御により多少とも元に戻る可能性があります。

■光老化と普通の老化の違い

1年中の紫外線対策は、皮膚の老化に対して必須条件です。

■肌に悪影響を及ぼす紫外線の種類

UV-A(A紫外線)

UV-Aはメラノサイトを活性化して黒くなる日焼けを起こすもので、UV-Bと比べてそれほど急激な作用はありません。しかし知らず知らずのうちに光老化を促進させている主因は実はUV-Aなのです。紫外線の中でUV-Aは波長が長いため雲や窓ガラスも通り抜け、晴れた日にしか心配がいらないUV-Bよりも20~30倍の量が私たちに注がれています。そしてUV-Aは肌の真皮にまで到達し、肌のはりを保っているコラーゲンとエラスチンという2つの繊維を壊す酵素を増やして、コラーゲン繊維は小さく切断されエラスチンは変性されてしまいます。このため皮膚は弾力を失ってたるみ、ひだができ、シワを発生してしまいます。また皮膚の細胞を遺伝子レベルで傷つけるほか、皮膚の免疫力も低下させます。

UV-B(B紫外線)

UV-Bは肌の表皮にあるメラニン細胞を活性化させて多量のメラニンを生成させる作用があり、日焼けをさせるものです。エネルギーが強く、表皮細胞の遺伝子に傷をつけるのでシミや皮膚ガンの原因になります。波長が短いため肌の真皮にまで直接は届きませんが真皮にある肌のハリを保っているコラーゲン繊維を壊すコラゲナーゼという酵素の働きを高めて、間接的にシワの原因になります。