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活性酸素と老化の関係

私たちは、呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れているといわれています。その酸素の約2%分が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わるといわれています。活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割がありますが、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化の引き金になります。

■人の体の老化に影響する活性酸素

しっかりとした抗酸化力をつけるには、毎日の食生活が大事です。

■細胞の老朽化が、老化につながる

体の中では活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞膜の脂質が酸化して細胞が栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなり老朽化します。また、細胞の核の遺伝子が傷つけられて、細胞が変異したり、死滅したりします。さらに、活性酸素は血液中の悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを酸化させ、動脈硬化を加速させて血管の老化を促進します。

■活性酸素は呼吸以外でも増える?

活性酸素を発生させる原因は、呼吸だけではありません。紫外線、大気汚染、化学物質、電磁波、農薬など、様々な環境因子や偏った生活習慣が体内の活性酸素を増やします。

■加齢とともに抗酸化力も衰える

このような活性酸素の攻撃から身を守るために、私たちの体には抗酸化力が備わっています。その中心が、活性酸素から酸素を奪い取って攻撃力をなくす「抗酸化酵素」です。さらに、この抗酸化酵素の働きを助けているのが、食事などから摂り入れる「抗酸化成分」です。
体内で活性酸素が発生しても、こうした抗酸化システムがしっかりとしていれば、体の酸化を防ぐことができます。つまり、細胞の酸化と抗酸化力のバランスがとれていれば、健康な体を維持することができるのです。
しかし、加齢とともに体内で作られる抗酸化酵素の量は減少します。その酵素の代表がSODで、毒性のあるスーパーオキサイドという活性酸素を無害化しますが、体内でSODを作る力それ自体は40歳前後から低下することが分かっています。それだけに、体外から抗酸化成分を補い、抗酸化力を高めておくことが重要です。

■ 体内の抗酸化力を高める抗酸化成分

体内の抗酸化力を高める抗酸化成分として、最も知られているのが、ビタミンC・Eの抗酸化ビタミンと、βカロテンやトマトのリコピンなどのカロテノイド、さらに植物に含まれる色素や苦味成分であるポリフェノールです。お茶のカテキン、ごまのゴマリグナンなども、みなポリフェノールの一種です。これらの抗酸化成分にはそれぞれ別々の役割と働きがあるため、日々いろいろな食品から抗酸化成分を摂取することが大切です。野菜、果物、キノコ、海藻、種子、豆類やスパイス類など、偏らずに食べることが最も大切です。